クイックリンクSM-CN79、それはシマノの黒歴史

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クイックリンクは待望のシマノ製チェーンコネクト部品

工具不要のチェーンコネクトパーツがぞくぞく登場

シマノがクイックリンクをリリースする以前に、自転車チェーン市場では工具不要でチェーンのコマを接続することができるチェーンコネクト製品が続々と登場、KMCの「ミッシングリンク」、ウィッパーマンの「コネックスリンク」、BBBの「スマートリンク」等の製品が市場をにぎわせました。

もともとの名目は出先でのチェーン切断のトラブルに対応することでしたが、実際のユーザーの主だった使用方法はメンテナンス目的であったと思います。これらのパーツを使用すると容易にチェーンをドライブトレインから外すことができるので、清掃が非常に簡単なんです。

管理人も愛用しておりましたが、主に洗浄目的です。

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お守り代わりに携帯はしておりましたが、そもそも出先でチェーン切れを起こしたこともありませんので、出先での活躍は未だにゼロです。チェーンって結構丈夫なんですね。

シマノも追従、その名は「クイックリンク」

決して単価の高い製品でもありませんが、これらのスモールパーツをリリースしているメーカーはチェーンそのものもリリースしております。現況を放って置けば、チェーンそのものの市場を奪われかねないと危惧したのか、ついに巨人シマノも同カテゴリーの製品をリリースします。

製品名は「クイックリンク」

ミッシング、コネックス、スマート等、様々な単語が使われてきましたが、巨人シマノは「クイック(quick)」という素早い作業性を連想させる形容詞をつけてきました。

特徴的なのは競合に対して、肉抜き面積が大きいことです。 それではサードパーティー代表としてKMCのミッシングリンクと比較してみましょう。

KMC ミッシングリンク

KMC ミッシングリンク

SM-CN79 クイックリンク

シマノ クイックリンク

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KMCの製品と比較して、かなり大胆に肉抜きがなされております。片一方のピンが可動式になっており、ピンをずらすことでプレートをはめ込む独自の構造となっております。

この取り外しの機構にするために、結果として大きな肉抜きが必要になったようにも見えます。ややこしい構造にも見えますが、コツを掴めば簡単に取り外しが可能となります。

シマノのみがこういった構造を採用したのは特許逃れ等もあるのかもしれません。軽量化の効果なんてスズメの涙ですからね。

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その独自機構故にトラブル頻発、結果的に販売中止!

大胆に肉抜き加工を施して王者シマノがリリースしたクイックリンクでしたが、驚くほど早期に市場から退場となりました。肉抜きによる強度不足が顕在化して、市場で「伸びる・曲がる・外れる・異音がする」等のトラブルと不満が相次ぎ、採用されていたデュラエースのCN-7900は途中で生産中止、そうそうに通常のコネクトピンを採用したCN-7901にバトンタッチされました。この流れで当然スモールパーツ単体の「SM-CN79」も市場から姿を消しました。

その撤退の早さは以前に紹介したSPD-Rペダルの比ではありません!
まさにシマノにとっては黒歴史なんでしょう。

チェーン関連のスモールパーツの侵食すら許さないという決意のもとの製品リリースだと思うのですが、早々に決断を下した点はさすが日本企業シマノという気もします。

ちなみに管理人は作業の容易性から、未だに買い溜めしたクイックリンクを愛用しておりますが、幸いトラブルは発生しておりません。管理人にパワーではなんら問題はないのでしょうか、なんか複雑な気分です。

汚名返上か?11S用クイックリンクSM-CN900をリリース

シマノのチェーンコネクトパーツの悪口みたいになってしまいましたが、シマノは開発を諦めてはいなかったようです。11S用に「SM-CN900」なるパーツをリリースする模様です。

その外観はこちら

SM-CN900

シマノ クイックリンク(11S用)

「あれ・・・?」と思わず目を疑ってしまいますが、極めてオーソドックスな形状に変化しました。

どうもシマノが「SM-CN79」の市場撤退から「SM-CN900」までのブランク期間で進めたことが特許対策だったようですね。良い回避策がみつかったのか、あるいは他社特許が切れたのか、詳細はわかりませんが、「時間をかけて結局それかよ!」って感じです。

シマノって確かに凄いメーカーなんですけど、SPD-RやWH-7700のときのように、時々やらかすときがあるなとシミジミと感じる管理人でした。これらの「やらかしパーツ群」は管理人にとってお気に入りが多いんですけどねw

デュラエースを名乗れなかったホイール、シマノWH-7700・7701

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。

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