あなたはツールドトランプをご存知でしたか?
選挙前の予想を覆して、まさかのトランプさんが大統領戦に勝利してしまいました。TTPや在日米軍費用等、日本にとっては都合の悪いことばかり、また保護主義全開の選挙公約の印象から世界経済は混沌とすると予想されたのか、当確の情報が流れたときは一気に円高に舵が切られました。
海外通販でお得に自転車部品を入手している私たちにとって、為替は結構深刻な問題です。日本産業は円安が嬉しいですが、海外通販を利用するサイクリストにとっては円高のほうが嬉しかったりするので、なんとも複雑な印象です。
米国のステージレース、ツールドトランプ
そんな我々の懐事情に多大な影響を与えうるトランプ氏ですが、実は経済だけでなく自転車業界にたいへん縁のある人なんです。
実はトランプ氏はあるビッグステージレースのメインスポンサーだったようです。そのレースの名は「ツール・ド・トランプ」
ツールドフランスを米国でもという声に後押しされ、1989年に開幕。初年度は10ステージ構成で出発地はニューヨーク、全長は1347km、本家のツールドフランスに比べるとやや距離は短いと言えますが、一流チームを召還した国際的大会であったようです。
アメリカの英雄であるグレッグレモンも出場していたとのことから、結構力の入ったレースであったことが伺えます。
悲劇のツールドトランプ、開催回数はたった2回だけ
そんな国際的な大レースがいつのまにか無くなったことが、不思議な感じもしますが、実はこのツールドトランプはたった2回しか開催されていません。1989年に第一回が開催され、1990年に第二回を開催してそれっきりとなっております。
実はこのレース企画に尽力したトランプ氏の腹心の2名が事故により急死したため、レース主催のプロジェクトに大きな影を落とし、結果的に2回しか開催されないという悲劇的な結末を招いてしまっております。
もし、上記のような悲劇がなくツールドトランプがビジネス的に成功していればダブルツールならぬ、トリプルツールなる言葉もあったのかもしれません。
そんなロードレース界に大きな足跡を残しているトランプ氏、大統領になったあかつきには「ツールドトランプを復活させ、強いアメリカを復活させる!」と力強く宣言してくれないかなぁと、淡い期待をしてしまいます。
なんにせよ、不安も入り混じる新大統領の誕生ですが、不安ばかりでなくちょっとした楽しみも見出して行きたいものですね。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。