ビンディングペダルの種類と選び方

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ロードバイクに乗り始めると必ず導入することになるビンディングペダル。自転車に馴染みの無い方がみると驚くような仕組みですが、実際に使ってみると手放せない非常に快適なアイテムなんです。

今回はビンディングペダルのメリットとその種類及び選び方について解説します。

ビンディングペダルがあれば長く速く走れる

ここではロードバイクで主に用いられるビンディングペダルについて解説します。

ビンディングペダルは英語で表記すると「binding pedal」、読んで字のごとく脚(シューズ)をペダルをbind(接合)するわけです。ちなみにビンディングペダルは和製英語で、実際に英語圏では「clipless pedal」と呼ぶそうな・・・。

通常のフラットペダルでは脚を押し出す力でしか自転車を進めることができませんが、ビンディングペダルはシューズとペダルが固定されているため、押すだけでなく、脚を引くときの力も推力に変えることができます。またシューズをペダルの位置関係が適切であると、効率よくペダリングできる最適ポジションを維持できるので、楽に長い距離を走ることが可能となります。

ロードバイクでは完成車を購入してもペダルは付属しないことが多く、ロードバイクに慣れるまでは普通のフラットペダルを使うことはあっても、遅かれ早かれビンディングペダルを使用することになると思います。

ですので、たとえ完成車からスタートしても後々準備することになるパーツであると言えます。

ビンディングペダルの種類

ビンディングペダルを選ぶ際に初めに決めることはビンディングペダルの方式です。

ビンディングペダルの方式を大別すると、以下の4方式が主流です。
①SPD方式(シマノ)
②SPD-SL方式(シマノ)
③ルック方式(LOOK)
④タイム方式(TIME)

残念ながら相互の互換性はなく、ビンディング方式の応じて、シューズ側に取り付けるクリートと呼ばれる固定パーツも自動的に決まってしまいます。

ですので、例えばSPD用クリートを取り付けたシューズでは他の方式のペダルを取り付けた自転車に乗ることはできません。自転車を複数台所有したり、仲間で自転車を交換したりする人は注意が必要です。

クリートは各社のペダルに付属しており、そのクリートをお手持ちのシューズに取り付けるのですが、シューズそのものは複数のペダル方式に対応しておりますので、ビンディング方式に対応した各社シューズを選ぶことができます。

それでは順番に各ビンディング方式の特徴を紹介していきます。

①SPD方式

SPDペダル
SPDペダルはシマノの中でも歴史のある方式で、クリート側に工夫があり、自転車を降りたときの歩きやすさが最大に特徴です。

レース会場などでは見かけることは少なくなりましたが、通勤ライドや散策用途で自転車を降りて歩くことが多い人には断然おススメです。

通勤用途での需要があるためか、シマノのシューズのラインナップ中の比較的安価なグレードでは普通のスニーカーのようなカジュアルなデザインのものも準備されております。

②SPD-SL方式

SPD-Rペダル
SPD-SLはシマノが提唱する比較的新しい方式です。ランスアームストロングの肝いりで開発された競技用途を意識したペダルです。比較的お手ごろ価格から購入できる上、さすがシマノと唸らせる回転の軽さなどから、国内でも非常に人気の高い方式です。

今ではロードバイクの定番ペダルであるSPD-SLを展開するシマノですが、この前にはSPD-Rとう規格を展開していたのですが、残念ながら短命に終わってしまいました。今では対応シューズを手に入れるのも困難な状態です。

シマノSPD-R、それはペダルの歴史の徒花

③ルック方式

LOOKペダル
非常に歴史のある方式で、脚をひねると外れる仕組みを考案したのがルックであり、現在のビンディングペダルの礎となりました。

ちなみにパワートレーニングに必要なパワーメーターにもクランク方式、ハブ方式、ペダル方式と色々ありますが、ペダル方式はルックタイプしかありません。将来パワーメーター導入を考えている人にとってはルックは良い選択肢かもしれません。

活気づくパワーメーター市場、どのタイプを選ぶべき?

④タイム方式

TIMEペダル
タイムも競技用途を狙った仕様となっております。前述のSPD-SL方式、ルック方式は足を固定した後にペダル先端を中心に踵側を扇型に動かせますが、タイム方式はこれに加え左右に動かすことができます。可動域の広さから膝にやさしいとも言われております。

廉価グレードで慣れてから、グレードアップがおすすめ

以上、各社の特徴を簡単に解説しました。実際の店舗や周囲の方々の意見も聞いて方式を決めるのがよいかと思います。各方式でグレードに応じてかなりの値段差がありますが、基本的な使い勝手は変わりませんので、まず廉価グレードを購入して試してみるのも手かなと思います。
またペダルの交換は比較的簡単なので、好みにあった方式が定まってから、Wiggleやサイクリングエクスプレスなどの海外通販等を利用して、ご自身で上位グレードに換装する方法もあります。

こちらの海外通販サイトは日本語化されており、大変利用しやすい海外通販サイトです。登録方法も紹介しておりますので、ペダルはもちろん格安パーツの入手経路として活用することをおススメします。

【Wiggleの使い方】アカウント作成から支払いまでの手順

【サイクリングエクスプレス】アカウント作成から支払いまでの手順

また当サイトでは海外通販を中心に激安情報を定期的に発信中ですので、併せてご確認ください。

自転車いじりを通じて、もっともっと趣味としてのロードバイクライフが充実すると思います。

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以上、最後までお読み頂きありがとうございました。

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