ピナレロの姉妹ブランドのであるオペラ(OPERA)、1997年頃から展開しており、姉妹ブランドとしてはなかなかの歴史を誇るブランドです。発表当時はレースブランドであるピナレロに対して、ピナレロで使用されていない素材を先行的に導入するいわば新素材高級ブランドであったと記憶しております。
当初の志は何処に?ブランドイメージは迷走
冒頭で述べたとおり、ラグジュアリー感に至ってはオペラ>ピナレロが当初の思想であったようなんですが、昨今のオペラは全くもって元気がありません。旗艦モデルもピナレロとどんどん差がついており、さらには入門用グレードまでラインナップされ、ラインナップの高級感は完全にピナレロ≫オペラ、最早当初の志はどこに行ってしまったのか?
おまけに2015年以降のモデルはリリースされておらず、実質的に終わったブランドのようです。
旗艦モデルもスーパー某でイメージダウン?
ブランド展開当初にリリースされたレオナルドは非常にかっこよかったのですがね。いまでは名称こそ「スーパーレオナルド」となっていますが、所有欲に至っては全く持ってレオナルドを大きく凌駕するような「スーパー」な感じはしません。もともとのオペラの成り立ちを気にしなければ十分にカッコいいモデルではあるんですけどね。
ところで時々見られる既存モデルに対する「スーパー」という冠名の追加ですが、どうにも良いことは無いような気がします。デローザの「キング」も現モデルは「スーパーキング」となっていますが、威厳はむしろ下がってしまったような・・・・。
日本での最も有名は「スーパー某」は「スーパーサイヤ人」かもしれませんが、少なくともロードバイクにおいては安売り的なイメージになってしまっているような気がします。
ブランドの幕引きは自然消滅しかないのか?
2015年以降に新モデルのリリースがないオペラは事実上終わってしまったブランドのような気がしてなりません。数年に一回ラインナップするようなブランド戦略でもないでしょうから、メーカー側もユーザーに察しろと言っているのでしょうか?
新ブランド展開時はプレスリリースなんかもして華々しいのに、終焉は自然消滅がこの業界のスタンダードな幕引きなんですかね。「一定の役割を終えたので今後の事業を縮小する」などの発表をしたほうがスッキリするような気もするんですけどね。
ピナレロのOPERAは復刻してほしい
ちなみにピナレロのオペラ(OPERA)と検索すると大方は姉妹ブランドの情報しか出てきませんが、昔はピナレロからオペラ(OPERA)というフレームモデルが販売されておりました。
ピナレロのOPERAというフレームはクロモリのフレームにカーボンバックという今となっては異色の組み合わせですが、カーボンバック全盛のときにはコルナゴも「マスターエックスライトカーボン」というクロモリカーボンバックモデルを瞬間的にリリースしており、当時の流行であったのだと思います。
話は戻しますが、当時の「OPERA」は非常に優雅な感じがするフレームで管理人も注視しておりました。そんなOPERAも2003年ごろにはモデルとして消滅しているようなんで非常に残念な思いです。
ブランドのオペラは最早どうでも良い感じがしますが、フレームモデルのオペラは復活してほしいと思います。ブランドネームをきっちり終焉させた暁にには御三家のクロモリフレームとは異なる路線の最新スペック満載のクロモリフレームの定番として、再度ラインナップされることを切に願います。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。