ロードバイクのりには欠かせないサイクルジャージですが、揃いのジャージで集団走行する姿をたびたび目にします。
揃いのジャージの集団が颯爽と走る抜ける姿を見ると目を奪われてしまいますね。
そんな集団走行の美しさを演出するチームジャージですが、主に以下の3種類に分けられます。
①実業団チームあるいは各会社の公認クラブのチームのジャージ
②ネットのコミュニティで知り合った有志で結成したチームのジャージ
③サイクルショップがお客さんを中心に結成したチームのジャージ
パターン①はともかく、オリジナルジャージも以前に比べると簡単且つ低予算で作れるようになったこともあり、パターン②③はどんどん増えていっているような気がします。
またチームジャージをプロデュースする側としてでなく、チームに加入する側にとっても、パターン②③がパターン①に対してハードルが低いのは言うまでもありません。
ショップでバイクを購入した際に同時にチームジャージを進めらるケースも多いかと思います。パターン③のチームジャージはショップ売り上げ増も見込めるため、お店側にとってもメリットが大きそうな感じもしますが、場合によってはマイナス効果にも成りかねない「諸刃の剣」であると言えます。
店舗側がチームジャージ(チーム活動)に期待すること
チームジャージを作成する店舗側の意図は以下の2つだと分析できます。
①チーム活動による初心者層の間口を広げる
②ショップへの帰属意識向上
①については好き嫌いもあるかと思いますが、ライド時の準備物や走行中の様々なトラブルへの懸念がスポーツ自転車を始めることに対する障壁になっていることは間違いありません。カリカリのレース志向の活動だけでなく、初心者向けのツーリング企画等もあると、初心者もとっつきやすいですね。
②についてはショップのチームに所属することによる帰属意識の向上が店舗の売り上げに繋がるという期待です。囲い込みの効果もあると思います。
上記2つの効果については店舗側にとっても損はなく、概ね良好な結果に繋がるとでしょう。
メンバーの立ち居振る舞いがショップ評価に直結
但しここで落とし穴が一つ、チームジャージによる「負の宣伝効果」です。
自転車の交通マナーに対する視線が厳しくなってきた昨今、一部のチームメンバーが危険走行を犯してしまった場合はそのままショップのマイナスイメージの直結です。
これは走行中だけでなく、休憩中のコンビニ等の立ち居振る舞いも注意が必要です。
良いことをしても大きな噂にはなりにくいですが、悪いことをすると「一事が万事」、ひいては「あの自転車屋さんに出入りしてる連中はマナーが悪い」等と言うレッテルを貼られてしまいます。
間口を広げるために新規メンバーを積極的に増やしたいが、マナー教育等の機会も欠かすことができないなど、店舗側としては運営のさじ加減が難しいところです。
「チームに入りたい」、「チームジャージが欲しい」といったお客さんを邪険に扱えない、素行不良のメンバーからチームジャージを取り上げることも難しいなど、売り手ならではの弱みもあります。
自転車用品についてもネット購入が半ば当たり前のようになってきた昨今、チーム運営による囲い込みを狙うよりも、「コミュニティはお客さん主体で運営」という割り切った判断をしたほうが賢明な感じもします。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。