自転車事故を防ぐ行政の取り組み
自転車事故で死亡した人のうちの6割以上がおもに頭部を損傷が原因であることをご存知でしょうか(交通事故総合分析センターの2009~2011年の調査)。
これらの悲惨な自転車事故を減らすために、保険加入の促進や道路整備等を強化する動きが日本全国で広がっています。
島根県内の国道54号で自転車レーンの試験実施
そんな中、愛媛県がヘルメット着用率をあげようろ昨年8月から始めた取り組みがヘルメット着用率6倍という大きな成果を上げております。
ヘルメット着用を義務化して無償配布
愛媛県は、自転車道を併設したしまなみ海道を「サイクリストの聖地」としてPRしており、国際的な自転車競技の大会も開催されていることなどが、今回の取り組みを後押しした理由のひとつです。
また同県は2013年7月には「愛媛県自転車の安全な利用の促進に関する条例」を制定し、自転車損害賠償保険への加入やヘルメットの着用を努力目標とするなどしています。
このような背景があるのはもちろんですが、実際にヘルメット着用率を上げた理由はべつのところにありました。
愛媛県ではすべての県立高校でヘルメットの着用を義務付け、生徒に無償で配布したのです。単なる無償配布ではなく、高校生がかぶりたくなりヘルメットとして、いわゆる白ヘルタイプではなく、スポーツタイプのヘルメットを配布しました。
どうですか、このデザインであればかぶって通学してもいいかなと思えそうですね。
ロードバイク乗りの皆さんにはおなじみのオージーケーカブトのヘルメットです。
通気孔も多く、快適性も高そうでです。従来の白ヘルとは雲泥の差ですね。
このクオリティーを無償配布で実現できるなんて、ひとえにヘルメットメーカーの技術力向上がなせる業ですね。
対象となる生徒数は29000人に上りましたが、ほぼ全員100%近い着用率を実現できたとのことです。
ファッション等のおしゃれの気になる世代です。彼らの嗜好をきちんと分析したうえでの安全対策は見事だと思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。