メカニカルドーピングは技術革新の必要悪か?

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ホイールの回転をアシストする革新的技術

メカニカルドーピング(機材ドーピング)が自転車競技会を騒がせています。
先日のシクロクロス会を騒がせたメカニカルドーピング事件は記憶に新しいところ。

Vivax Assist 隠しモーターによるメカニカルドーピング

しかし世の中ではもっと巧妙なメカニカルドーピング可能な技術開発も進められいるようです。

なんと電磁石を利用してホイールの回転をアシストしようという技術。
リニアモーターカーと同じ理屈ですので、ある程度の想像はつくかと・・・・。

この記事の元ネタは英語なんで、下記で日本語でわかりやすく説明してくれております。

その技術は最大60Wのパワーをアシストしてくれるとのこと。 60Wもアシストしてくれれば大抵のやつを千切れます。私でもプロになれそうです。 そしてその技術は22万ユーロ、日本円にして約3,000万円しない程度で導入できるようです。世界選手権で優勝できると考えればあながち高くはなさそうな価格。

どういう機構かというと電磁石によって後輪の推進力を増幅させるようです。 リアホイールに埋め込まれたコイルと、チェーンステー及びシートステーに埋め込まれた電磁石、さらにそれとつながっているバッテリー及びワイヤレスユニットで操作可能な中央制御機構によって外見からは全く分からずに不正を働くことが可能というもの。 要するにリニアモーターカーが動く原理でパワーアシストする機構なのですが、本当にそんなことは可能なのでしょうか?引用:機材ドーピングは水面下で進化している?

つまり 以下のようにホイールに磁石を埋め込んで、シートチューブに埋め込んだコイルや電磁石を利用してホイールの回転をアシストする技術です。

メカニカルドーピング 仕組み

引用記事

理論的には可能なようですが、実際にはホイールの埋め込めるような小さくて軽い強力磁石、シートに内蔵可能は電磁石、またその制御技術など、スマートな自転車に埋め込むことを考えると、まだまだ実現は難しいとの説も・・・・。

具体的な金額まで示してあるので、実際のところはどうなんですかね?

メカニカルドーピングは自転車技術発展の必要悪か?

上記のような技術がメカニカルドーピングとして、競技に不正利用されるのは許されるものではありませんが、自転車を快適にする技術としては非常に価値があるものと思います。

例えるなら軍事技術が民生に適用されることで、我々の生活が豊かになるようなイメージですかね。あるいはVHSが市場を席巻する原動力が人間の欲望に対する刺激であったように、様々な発展には負の側面が見え隠れしている場合もあります。

10年後、20年後には電動アシスト自転車には当たり前のように装備されていたり、あるいは完組ホイールも軽量で強力な磁力を有するホイールが公に売られておるかもしれません。

そのころにはUCIのルールも「××以上の磁力を有するホイールは禁止」とかになっているかもしれません。

ある意味非常に夢のある話、良くも悪くも実現化されたという報道を聞くのが楽しみです。

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。

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