梅丹の梅肉エキスから禁止薬物ステロイド検出
なんとも困ったニュースです。
日本自転車競技連盟(JCF)の公式サプリメントである「梅丹(めいたん)本舗」の「古式倍肉エキス」からドーピング薬物であるたんぱく同化ステロイドが検出されたとのこと。
なんのための「公式サプリ?」といいたくなるお粗末な展開です。
もちろんドーピング効果を狙って故意にステロイドを入れたものではなさそうです。
ドーピングの効果である筋肉増強を発現するには100~2500mgの摂取が必要とのこと。今回問題となっていいる梅肉エキスは0.00005mg/gと微量です。
自転車雑誌に広告掲載されているあの「梅肉エキス」です
梅丹本舗というと、あれ見たことがあるなという方も多いはず。私は自転車暦20年ですが、かなり昔から、サイスポやバイクラに掲載されている定番広告のようなものです。
管理人は特に関心がなかったので購入したことはないのですが、「梅」とうキーワードが強く印象に残っております。
公式サプリになったのは2011年からのようですが、公式になるくらいですから、実効果も高いサプリメントであったのでしょう。
実際に梅肉エキスでドーピング効果を得るには
実際にこのサプリメントは我々でも購入できるのですが、我々がこのサプリを摂取してドーピング効果を得ることが可能なのか計算してみました。
上記の効果が発現する100mgを摂取しようと思うと、2000000mg=2kgほど梅肉エキスを摂取する必要があります。ちょっと食するには無理がありそうな量です。
amazonで販売されている価格が540gで12000円程度であるから、ドーピング効果を得ようと思うと4万円以上の出費となります。これを毎日するのは経済的にも厳しいですね。
我々素人が体を張ってドーピングをしようと思っても実質は不可能です。
お金が湯水にように使えてもプロ選手だって、毎日2kgも梅肉エキスを食すなんていう手段はとらないので、現実的にはドーピングの手段としては成り立たないものと思います。
ドーピング検査リスクで被害を被るのは選手達
「実際にドーピングには使用できないからいいじゃん!」と言ってもそういう訳にはいきません。自転車選手のドーピング検査では引っかかってしまうかもしれないから厄介です。さらに公式サプリを謳っているから、たちが悪いです。
これが原因で出場停止や資格停止などの処分が科せられたら、選手は泣くに泣けません。
今後は公式サプリメントの認定基準をしっかりとかためて、こんなお粗末な話がないようにして頂きたいものです。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。