乱立するシマノのホイール群
カンパのホイール群対抗してラインナップされているシマノのホイール群、種類の面ではそれなりのボリュームがあるようですが、カンパのように上手くランク付けが定義できていないような気がします。
展開当初はコンポーネントのグレード名をそのままホイールのグレードに持ち込む計画であったようですが、今ではコンポーネントの品番を引き継ぐWH-****系とWH-RS**系が乱立している状態です。
そもそもカンパの場合はホイールとコンポーネントの紐付けは明確にはなされていませんので、WH-****はシマノ初の試みであったのかもしれません。
Dura系ラインナップは増加、アルテグラは置き去り
もともとホイール展開の先陣を切ったDura系のホイールですが、当初は品番のみDura系を連想させるに留まり、製品にDuraAceと銘打たれるようになるまでは時間を要しております。
デュラエースを名乗れなかったホイール、シマノWH-7700・7701
やがて、製品品質にも自信を持ったシマノはホイールにもDuraAceの冠名をつけるようになりました。当初はその弟分としてアルテグラ系、更には105系とラインナップする計画であったのかもしれません。
結果的にDura系のホイールはリム高やクリンチャー、チューブレス、チューブラー等の豊富なラインナップを拡充しておりますが、アルテグラ系は一品種のみ、105系に至っては影も形もありません。
さらにはRS系ホイールのなかでエントリグレードのみならず、DuraAceホイールと同じくアルミ×カーボンのハイブリッドリムを採用したハイエンドのRS81系がラインナップされました。
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こちらはDuraAceと同じくリムハイト別のラインナップが拡充されており、価格・性能面も加味して実質のDuraAceに次ぐセカンドグレードと言えるでしょう。
RS系からの突き上げによってポジションを奪われるというプロスポーツ界さながらの厳しい現実、そもそもアルテグラホイールに個性が無かったためでしょうか?
シマノにとって、これは思惑通りであったのか?、それとも当初はコンポーネント展開と同じくホイール展開も実現できると考えたのか?、謎であります。
いずれはアルテグラグレードのホイールも廃番になり歴史の闇に葬り去られて、「シマノの黒歴史」となってしまうのか?
それとも「さすがはアルテグラ!」とコンポーネントに負けないような地位を復権できるのでしょうか?
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。