グラファイトデザイン撤退から考える自転車事業の今後

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事業休止の原因は事業採算

ご存知の方も多いかと思いますが、2016年2月末を持って、グラファイトデザインのサイクル事業が休止になります。尖ったカーボンフレームを販売する日本を代表するメーカーであっただけに残念です。

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現在販売されている製品は、同社で引き続き2019年2月28日まで、修理・アフターサービス・補修部品の供給などの対応を行ってくれるとのこと。ユーザーの皆さんは当面は安心ですね。今グラファイトデザインのフレームをお持ちの方々は大事に乗って頂きたいものです。

事業見直しは様々な企業で

自転車メーカーではありませんが自動車メーカーであるマツダもミニバン事業から撤退するそうです。マツダが売りとしている走りはミニバンにも確実に伝承されており、自称マツダ大好き人間に管理人にとっては断腸の想いです。

マツダの目指す「Be a driver!」の思想は奥様がハンドルを握る機会が多いミニバンでは理解されなかったのかもしれないですね。

利潤を追求しなければいけない民間企業において当然の選択なんですが、ユニークなものを世に出していくのが難しい世の中になったのかもしれません。

自転車業界でも事業撤退は続くか?

上記でグラファイトデザインの事業撤退を紹介しましたが、自転車業界でも採算が原因となる事業撤退は続くのでしょうか?

管理人が思うに、一部のマスプロメーカーを除いて、その影響は小さいのではないかと思っています。

なぜなら我々スポーツ自転車乗りはマイノリティーを好む傾向があるからです。

もちろん製品の出来栄えが、それなりについてきていることは当然ですが、みんなが使っている抜群の出来栄えの製品よりも、出来栄えは未知数だけど周りのみんなが使っていない製品を好んで選んでしまったりしませんか?

「このブランドはもう手に入らない」とか「ある時期に試験的に導入された機構」、「メーカーが一念発起してリリースしたが、人気が出ず廃番」、こんなフレーズにぐぐっときませんか?

自転車は機能だけでなく、デザインやブランドヒストリー、希少性などを含めた感情に訴える部分が重視されるので、マイノリティーが好まれる傾向があるのは間違いなく、規模は少量でも支持を得られる業態なのです。

中小メーカーがオリジナリティーのあふれる製品を引き続きリリースできる環境を支えるのは私たちサイクリストです。今後も愛車をかっこよく個性的に仕上げて業界を支えていきましょう!

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。

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