冬のトレーニングで出くわしたトラブル
最近はめっきり寒くなってきました。
ついこの間までは暖冬とか言って喜んでいたんですけど、やっと冬らしくなった感じです。
寒くなったとは言え、冬季も刺激を求めてロードバイクに颯爽と跨り屋外トレーニングをされるサイクリストさんも多くいらっしゃると思います。冬の積み上げは春に必ず成果につながりますからね。
管理人は冬のトレーニングは屋内が多かったのですが、グループライドで屋外で練習することもあります。今回は冬の屋外練習での失敗談の話をさせていただきます。
山の天気は変わりやすい
当時の管理人の住いは練習環境に恵まれており、ちょっと脚を伸ばせば桜島や霧島があり平坦な道を爽快に走りかければ海岸線を飛ばして桜島一周(約100km)、ちょっと負荷高めのアップダウンを楽しみたければ霧島(標高差1000m以上)とトレーニング場には困りませんでした。
その日は肌寒い一日ではあったのですが、天気も良かったので先輩と霧島のえびの高原を目指すことにしました。先輩と抜きつ抜かれつのランデブーを繰り返しながら、約1.5時間ほどかけて、えびの高原に到着。
途中でちょっと曇りがちになってきたなとは思っていましたが、ついつい熱くなって最終目的地まで言ってしまいました。
そこで、いつものごとく休憩を兼ねて補給食と用足しをして談笑していたのですが、天気が急変、雪が降ってきたなと思ったらあっという間に吹雪になりました。
見積もりの甘かった防寒対策
防寒対策としてアームウォーマー、レッグウォーマー、ウインドブレーカーの装備しか持っていなかった我々は困り果てました。
観光案内所にある冊子を貰ってお腹に入れるなどの、ツールドフランスさながらの手段で難を逃れようとしましたが、吹雪はますますひどくなり、寒さだけでなく、路面状態も危険になってきました。
しばらく待って吹雪がやむのを待つのか、よりひどくなる前に下山するのか、まるで冬登山のような判断を迫られている緊急事態に後ろから声を掛けられました。
救世主登場、親切な観光バス運転手
「兄ちゃんたち自転車で登ってきたのか、どこから来たんだい?」
その男性は管理人たちの姿をなめるように観た後、「この吹雪の状態で下るのは危ないよ」と言った後に駐車場を指差して、「僕のバスは途中まで乗っていけばいい、いまお客さんいないから自転車も乗せて良いよ」といってくれたのです。
危機的状況で困り果てていた管理人たちにはこの男性が天使に見えました。
断る理由などありません。早速自転車を担いでバスの車内へ自転車が倒れないようにサドルをしっかり押さえながら、イスに座り下山です。
バスのなかは夢見心地
暖房のしっかり効いたバスの中はまさに天国、思わず居眠りして、サドルを押さえる手の力が緩み自転車が倒れるので目が覚めることを何回か繰り返す夢見心地、まさに至福のときでした。
結局、乗客が増える地元の温泉郷付近まで乗せてもらい、そこで運転手さんにお礼をいって下車。運転手さんも「私もこんな経験始めてで楽しかった!」という言葉まで頂きました。
普段のロードバイクに乗っていると車に嫌がらせをされたりすることもありますが、こんなの親切なドライバーもいるんだなと非常に嬉しく感じた出来事でした。
改めてのお礼ですが、霧島でロードバイクを2台乗せてくれたバスの運転手さんありがとう!!
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。