アテナがフルモデルチェンジしてポテンザに!!
新コンポ「POTENZA」によるカンパの戦略
この春にカンパの新コンポとして鳴り物入りで登場した「POTENZA」
シマノのアルテグラとガチンコ勝負をするために開発されたコンポーネントだそうです。カンパとシマノは誰もが認めるコンポーネントで2大メーカー、さらにこれらを追従する新興勢力のSRAM。ロードバイクのコンポーネントはこれら「2大メーカー」プラス1で争っているのが現状です。
そういった状況のなか、低コストと高品質でがんがんどシェアを伸ばしているのがシマノ、昨今の完成車はイタリア製フレームでもシマノコンポ搭載モデルが増えてきております。
以前はカンパの商圏であった海外フレーム付属コンポですが、これ以上の侵食は許さんとばかりにカンパが完成車市場でのシェア奪還を図るために、リリースしたのが、この春リリースされる「POTENZA」であると言われております。
もともと日本国内からみたカンパは単なる性能面ではなく、もっと感性に訴えるブランドであり、ちょっとお高い値段も高嶺の花のような感じで、むしろプラスにも感じられたのですが、それは西洋文化をリスペクトする日本人独自の考えなのかもしれません。
従来の戦略から大きな方針転換(日本人がそう感じるだけ?)の試金石となるポテンザですが、気になる各パーツの重量面ではどの程度のものになっているのでしょうか?
以下に各パーツの重量を示します。
・FD 94g
・RD 211g
・エルゴパワー 370g
・クランクセット 754g
・チェーン 235g
・BB 69g
・スプロケット 249g
コンポ全体で2303gとなかなかの軽量、直接のライバルとなるアルテグラに対して、+18g程度思いですが、ほぼ同じ重量にとどめており、かなり頑張っております。
一方でアルテグラを徹底研究した上でリリースされたはずのポテンザでも重量の数値面ではアルテグラに及ばない点ではシマノの技術力の高さを再認識させられました。
デローザの人気モデルであるアイドルにもポテンザ搭載の完成車が登場、同じくアルテグラ11s仕様もラインナップされております。現時点ではポテンザ仕様のほうが高めに販売価格となっておりますが、果たして戦略どおりにことが運ぶのか、今後の価格動向も気になりますね。
アテナ→ポテンザ、そのデザイン変化の大きさ
ちなみにこのPOTENZAは2015年ラインナップでいうアテナに相当するグレードといわれており、アテナのフルモデルチェンジ版とも囁かれております。
「ATHENA=女神」から「POTENZA=力強い」へのモデルチェンジ。
名前もある意味、女性的な名前から男性的な名前に変化したわけですから、それはデザインも変わってもしょうがないのかもしれませんが・・・・・
コンポーネントの顔であるクランク、やはりというか残念というか、4アームクランクになってしまいました。見た目はどんどんとシマノ化が進んだ感じがします。
いい意味で男性的でマッシブな印象、悪い意味で古き良き時代のビンテージ的なにおいはなく、もはやアテナ(女神)の面影はありません。
クラシカルはロードバイクユーザーは路頭に迷いそう
今回、ポテンザのリリースにより、もしアテナが廃番になってしまえば、最も悲しい思いをするのはクロモリ等のクラシカルなロードバイクフレームを愛用しているサイクリストたちだと思います。
15年前のコルナゴのフレームを愛用する管理人も「いつかはカンパ・・・」と考えていましたが、アテナという選択肢がなくなって非常に残念な思いです。
クロモリフレームユーザーは今後はどんなコンポを選べばいいのですかね?
コンポのデザインがどんどんと変化する中、唯一無二の存在であったアテナまで同路線を歩みことになってしまいました。
もちろん新型のポテンザが悪いわけではありません。お求め安い価格でカンパのコンポをしようできるメリットはもちろんあるわけなんですが、あくまでカンパらしいラインナップとしちて、是非ともアテナを残しておいて欲しいと思います。
【激安】カンパニョーロアテナEPS搭載したロードバイクの特価情報
こうなったらクランク単体で選んで雰囲気を変えてみる!
こうなったら、最も目立つクランクだけクラシカルなデザインのものをチョイスする手もありです。ちょっと変速性能が落ちたり、お金が掛かったりするかもしれませんが、レコードやデュラをベースにそれなりのクラシカルな雰囲気に仕上げることもできるかもしれません。
たとえば、Campagnolo – Comp Ultra Over トルク 11 スピードクランクセット
やはりファイブアームにするだけ、随分と雰囲気が違います。
続いてはクランクアームもアルミのほうがいいという方々向けにSugino Mighty Comp はどうでしょう?
これらのクランクの選択肢も随分と減ってきましたが、ネットなどで色々探すと面白いものが見つかるかもしれません。
ロードバイクの見た目も個性です。自分の好み妥協せずカスタマイズを行うのも趣味の自転車の楽しみではないでしょうか?
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。