グラベルロードなら、本当に一台持ちで満足できるの?

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グラベルロードは多様化によって産まれた新ジャンル

耳に新しいグラベルロードというカテゴリー、一体どんなカテゴリーを指す自転車なんでしょう。グラベルロードだけでなく、過去を振り返ると、これまでにスポーツ自転車市場の成長につれて、新カテゴリーはたびたび登場しております。

大きなくくりではロードバイクとマウンテンバイクの間の中庸的な役割を担うポジションは「クロスバイク」と呼ばれています。もう皆さんにもお馴染みのカテゴリーですね。

MTBでいうならば、「フルサス車」と言われる前後にサスペンションを装着したもの。最近であれば「29er」と呼ばれる従来のMTBの一般的ホイールに比べて大径なものを装着したもの。また極太タイヤを履いた自転車を「ファットバイク」などとの呼んだりします。

ロードバイクであれば、「コンフォート系」と呼ばれる従来のロードバイクに比べて起き気味のポジションがとりやすい長距離ライドに適したものなど、その当時のユーザーの要請に応じて様々なジャンルが出現しております。

スポーツ自転車ではないかもしれませんが、イクメン向けの自転車として、ママチャリならぬ88チャリ(パパチャリ)なるジャンルや、電動自転車はeバイクなる今風なジャンル名で市場形成を狙っております。

市場要求に応じて様々なジャンルが誕生するのは自転車業界に限らず、どの製品市場でも同じだと思いますが、自転車市場においては不思議と実質上消滅するジャンルは少ないような気もします。

ある程度数量がでないと採算が合わないのは製造業である限り、自動車も自転車も同じではありますが、自転車のほうが自動車に比べて参入メーカーが多様化しているため、絶対数量が少なくとも商売が成り立つような市場の仕組みなのかもしれません。

そんな自転車市場で新たに生まれた新ジャンルである「グラベルロード」とは一体どういった定義なのか、次項で説明していきます。

グラベルロードの定義とは?

クロスバイク、シクロクロス車との違いは?

「グラベルロード」は英語で書くと「gravel road」、この「gravel」なる「単語」は砂利という意味です。つまり「砂利ロード」という訳です。

読んで字のごとく、グラベルロードの定義はダート走行まで視野にいれた長距離ライド向けのロードバイクに属するようです。

なんとなく過去の定義ではクロスバイクが担当する領域な気もしますが、クロスバイクと呼ばれる自転車のほとんどがフラットハンドルであるのに対して、グラベルロードと呼ばれる自転車はドロップハンドルが装着されております。

さらには最新コンポを装着をしているためかはわかりませんが、ディスクブレーク装着車がほとんど。悪路を走行すること前提にしっかりした制動力を維持する意図でしょうか?

以下のちょっと洒落た感じのバイク「Charge Plug3」もディスクブレーキを装着し、タイヤはワイドな700×42Cを装着した所謂グラベルロードと言われるものです。

走行性のもさることながらポップなデザインが魅力的で街乗り用途など気軽に跨ることができそうです。

Charge Plug3

また個性的なバイクをリリースする有名どころであるGTも同様のコンセプトのバイクを多数リリースしており、その一例が「GT Grade AL」、ショック吸収性のよさそうなフレーム形状が特徴ですね。

GT-Grade-AL

また「ドロップハンドルでダート走行も」と言うと、シクロクロス車も同じカテゴリーに思えますが、シクロクロス車は担ぎや小回りを重視するフレーム設計であるため、フレーム設計やホイールベース長等に思想の違いがあるようです。

グラベルロードは担ぎを想定していない分、フレーム前三角の設計の自由度と直線安定性重視の長めのホイールベース設計になっています。

この点からも、シクロクロス車のようなカリカリ走る純粋な競技用としての意図ではなく、ゆったり走ることを意図した設計になっていることが伺えます。
Chain Reaction Cycles

グラベルロード一台持ちで本当に満足できる?

そもそも「豚に真珠」でOKなのだ!

雑誌によっては、「表彰台を狙うようなロードバイカーやマウンテンバイカーでもない限り、グラベルロード一台あれば、殆どの人が満足できるはず!」なる記事が掲載されていますが、本当にそうでしょうか?

確かにロードバイクやマウンテンバイクに乗る人のほとんどは機材のパフォーマンスを最大限に引き出していないことは事実でしょう。

高スペックのロードバイクに跨ったからといって、表彰台に上がれるわけでもなく、自転車のポテンシャルと乗り手にポテンシャルを考えれば、管理人もまさに「豚に真珠」状態であることは間違いありません。

でも、そんなことは趣味で楽しむロードバイク乗り、MTBバイク乗りは百も承知の事実だと思います。たとえオーバースペックであっても、その機能美に対する所有欲に対価を払っているのです。

105の能力で足りないから、アルテグラ、デュラエースとグレードアップを図るわけではありません。フレームの能力がついて来なくなったので、フレームのスペックを上げるわけではありません。

あくまで、その自転車の機能美へのこだわり、愛車を愛でる喜びがなせる業、ですので「豚に真珠」でも大いに結構だと思います。

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管理人の考えるグラベルロードの位置づけ

一方でグラベルロードがクロスバイクというジャンルと同じく、スポーツ自転車購入の入り口として機能することは間違いない事実だと思います。

しかし、グラベルロードを購入し乗り続けると必ず、より尖った味付けのロードバイクやマウンテンバイクが欲しくなり、買い増しに走ることは間違いないと思います。

ですので、グラベルロードの位置づけは、クロスバイクよりもロードバイクに近い「趣味のロードバイクの入り口」としての用途と、既にロードバイクを所有している人の、ポタリング等の普段使い用の用途が正しいと思います。

実際にはロードバイクとしてではなく、通勤用やお出かけ用の自転車として、グラベルロードを考えると非常に魅力的なんです。

それなりの高速巡航性はありますし、ロードバイクよりも屈強な作りですので多少ラフな取り扱いでも大丈夫、販売価格もロードバイクに比べてリーズナブル、装備面では乗り心地のよさそうな太めのタイヤ、ディスクブレーキ等の最新コンポも装着しており、メカ的にもそそられます。

管理人としては、「街乗り用途やポタリング用の2台目」としての購入を推奨したいと思います。完成車販売がほとんどのようですが、お手持ちのあまりパーツをちょこちょこと組み込んだりとグレードアップも色々と楽しめそうです。

おすすめのグラベルロード、Charge Plugシリーズ

上記で紹介した「Charge Plug3」ですが、こちらはコンポーネントグレードに応じて複数展開されております。シリーズはPlug0からPkug4まで構成されていますが、Plug0はシングルスピードになりますので、現時点でグラベルロードに当てはめるのは適切ではないでしょう。

Plug2からPlug4は主にコンポーネントのグレード違いで、ディスクブレーキとファットタイヤの700×42Cを装備している点は共通です。

コンポーネントの満足度もありますが、Chargeシリーズの魅力でもあるポップなカラーリングも重要な選択ポイントになりそうで悩ましいです。

以下の写真は「Charge Plug2」はメインコンポーネントはシマノのClarisというエントリーグレードですが、上位モデルを踏襲したデザインと個性的なグリーンのフレームカラーが魅力的、ある意味。グラベルロードというジャンルに合ったカラーリングだと思います。

Charge Plug2

最上位に位置する「Charge Plug4」はメインコンポーネントに105を使用したグレード。カラーリングは赤となっております。目立つカラーリングではありますが、決してうるさくなくシンプルにまとまったデザインで、非常にカッコいいです。

Charge Plug4

同じく赤の塗装のネタ的なロードバイクよりもずっと洒落ていますw

デザイン性に優れたChargeシリーズの中でも、コンポーネントの性能を要求される方におすすめです。

おすすめグラベルロード、GT Gradeシリーズ

上記で紹介した「GT Grade AL」ですが、アルミフレームだけでなくカーボンフレームもラインナップされており、結構力が入っております。一部の代表的なグレードを紹介していきます。

アルミニウムフレームでコンポーネントを105にグレードアップさせた「GT Grade AL (105、2017年モデル)」、信頼できるコンポーネントの105ですので、シフトチェンジ等のトラブルの心配も少なく、快適なライドが楽しめると思います。

上位グレードへのコンポーネントのアップグレードも楽しめそうですね。

フレームはアルミ製ですがショック吸収性を重視したフレーム形状ですので、上位グレードのカーボンに及ばないまでも、それなりの快適性はありそう。

カーボンモデルだと落車したときのフレーム折れなどのトラブルをありえますので、あえてアルミフレームを選ぶのも良いチョイスだと思います。

GT-Grade-AL-105-2017

こちらはレディース用のグレード「GT レディース Grade AL(105、2017年モデル」も準備されています。

ぱっとみで違いが良くわかりませんが、一般的な女性用を謳った「650C装着車」とは違うようです。サドルがちょっと違うのかな?

GT-Grade-AL-Womens

夫婦で林道を含めたツーリングや通勤等を考えている方はレディース用もラインナップされている「GT Grade」シリーズを検討されてみてはいかがですか?

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以上、新ジャンルであるグラベルロードですが、どれだけ成長する分野になるのか、今後はどんなメーカーが参入してくるのか、非常に楽しみでもあります。

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以上、最後までお読み頂きありがとうございました。

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