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ロードバイクに乗り始めると、誰しもが「もっと速く走れないかな?」、「もっと軽くならないかな?」、「もっとカッコよくしたいな?」と愛車に求める要求がどんどんと高くなり、カスタマイズへの衝動を止められなくなります。
ロードバイクのカスタマイズを行う上で、ホイールは最も効果を体感できるパーツと言われており、趣味のロードバイクを楽しむ上でも絶対にはずせないカスタマイズパーツといえます。
その効果は大きく分けて以下に二つです。
①走行性能への効果
ロードバイクにおいて、回転体であり且つ空気抵抗の大きいホイールは走行性能への影響が大きく、例えばグレードの高い軽量ホイールを装着し漕ぎ出した瞬間を「羽が生えた」と例えるくらい走りの違いを実感できます。
その走りへの影響度合いから、レースやイベントに特化したホイールを「決戦用ホイール」という言葉で表現することもあります。
②ビジュアル面での効果
また走りだけでなく、見た目も大きく変わり、バイクの質感が向上、見た目も「いかにも走るロードバイク」といった外観にチューニングできます。
自動車でも大きなアルミホイールに交換するとカッコよく見えるのと同様に、特に側面からの投影面積が大きいリムハイトが高めのホイール(ディープリムホイール)に交換すると、ロードバイクも見た目の雰囲気が大きく変わります。
エントリーグレードのロードバイクに付いてくる「いわゆる鉄下駄ホイール」と比べると走りもビジュアルも大幅にレベルアップが可能です。
さらに嬉しいことに、これだけのカスタマイズ効果を体感できるホイール交換ですが、「タイヤ交換のスキル」と「リヤホイールに付いたスプロケットを取り替えるスキル」を持っていれば、誰でも簡単にできるんです。
「もうこれは試してみるしかない!」
このページではホイール交換作業に必要な道具や手順の紹介、実際にホイールを選ぶ際の指標と予算別のおススメホイールを海外通販を網羅した激安情報と合せて紹介していきます。
実はとても簡単なホイール交換、必要な工具とその手順
ホイール交換というと初めて取り組む方には難しく聞こえるかもしれませんが、いくつかの専用工具があれば誰でもできる非常に簡単な作業なんです。
ここではホイール交換に必要な工具と手順について解説します。
ホイール交換をする際に、「もともとのリアホイールについているスプロケットはどうすればいいの?」というのが最初にぶつかる疑問です。
リアホイール交換の際には、このスプロケットの取り外しをする必要があり、専用の工具を準備しなければなりません。
スプロケットを取り外すにはスプロケットを固定しているロックリングという部品をはずす必要があるのですが、スプロケットをそのものをしっかりと固定しないとロックリングを緩めることはできません。
ですので、このロックリングを緩める工具と、あのギザギザのスプロケットをしっかりと掴むための工具の二つが必要となるわけです。
以下にスプロケット交換に必要なおすすめ工具を紹介します。
一般的にはロックリングを緩める際にはロックリング固定治具をロックリングに差し込んで、モンキースパナでロックリングを緩めるのですが、この固定治具とモンキースパナが一体になっている便利な工具も売られております。
ロックリング固定治具とスプロケットを動かないように固定するフリーホイール外しがセットなった以下のBIKEHANDの製品であれば使い勝手も抜群、モンキースパナを準備する必要はありません。
カンパの場合は残念ながらセット売りが見当たらなかったので、ACORの製品をそれぞれ購入する必要があります。ここでも「コストパフォーマンスはシマノに軍配」となるのですね。
使い方は以下の写真に示す手順でOK、写真はシマノ用のBIKEHAND製品での説明になりますが、ACORのカンパ用の工具でも使い方は同じです。
こちらの製品はロックリング固定治具と取っ手が一体となっておりますので、別体のタイプのようにロックリングを緩める際に、「ロックリング固定治具からモンキーが外れて手をぶつけた・・・」等の危険も少なそうです。
上記の工具さえあればスプロケットの取り外しは簡単、「リヤホイールはどうすればいいんだ?」というモヤモヤも解消です。
スプロケットは複数の歯やスペーサーが組み合わせっていますので、各部品の前後、裏表関係がバラバラにならないように保管しましょう。特に歯の間に挟むスペーサーの位置関係は間違いやすいので注意です。
取り外したスプロケットを保管する場合は各スプロケット部品の中心の穴部分を結束バンドを通して固定しておくことをおすすめ、次に使用するときも前後関係で悩みません。
ちなみに管理人もこれらの工具を取り揃えて、始めて取り組んだカスタマイズはホイール交換でした。
最初の完組ホイールは、本格的な完組ホイール普及のきっかけとなったマビックのヘリウムでした。
まだ当時の完組ホイールといっても、現在流通しているものとは異なり、ハブとスポークは専用設計でしたが、リムは既製品を流用した部分最適化の域を脱したものではありませんでした。
しかし、それでも当時としては十分に画期的な製品であったため、発売されると同時に世のローディーの心を掴み大ヒット、瞬く間に完組ホイールの代名詞になりました。
管理人も真っ赤な専用ハブと真っ赤なリムの組み合わせに一目ぼれして、バイクの軽量化と同時に財布の軽量化も図ってしまいました。
完組ホイールとして、リムまで含めたトータル設計がなされた製品としては同じマビックのキシリウムの登場まで待つことになりますが、ヘリウムは間違いなくデザイン的にも完組ホイールの魅力を市場に伝えたエポックメイキングな存在であったと思います。
ちょっと懐かしい話をつらつらと書き並べてしまいましたが、次項では改めてロードバイク乗りが趣味として楽しむ際に選ぶべきホイールについて解説します。
ホイール選びで重要な3つのポイント
ではホイール選びのポイントはなんでしょうか?
管理人の考えるポイントは以下の三点です。
冒頭でも述べたように①走行性能、②見た目、もちろんこれらは欠かせません。
三つ目の重要な要素はそのホイールの持つ③ブランド力なんです。
ロードバイクのフレームと同じく、そのホイールの持つブランド力がによって、ホイールそのものの魅力は大きく変わるのです。
凄く走行性能が高く、且つビジュアルに優れていても、「聞いたこともないブランド(レアなブランドという意味ではなく)」では、残念ながら所有欲は満たせないのです(※例:ノーブランド中華ホイールなど)。
あくまで趣味のロードバイクを楽しむ上では、所有欲も非常に重要な要素だと思います。
その所有欲を満たすためにも、ある程度認知されたブランドのホイールを選ぶことも重要なんです。
コンポ及びタイヤ方式もホイール選びのポイント
ホイールを購入するときには注意しなければいけない点は2点あります。
①コンポーネント(シマノ/SRAM、カンパ等)、スプロケット段数(9s、10s、11s等)
②タイヤ方式(チューブラー、クリンチャー、チューブレス等)
1点目は自分のバイクのコンポーネントに応じたホイールのタイプを選ぶこと、 シマノ/SRAM方式とカンパ方式の2種類、スプロケット段数(自分のコンポーネントの段数、※11s対応等)もチェックしてください。
コンポーネントに応じたタイプを選ぶのは、きちんと確認さえしておけば、自動的に決まるものです。
もう一方の重要なポイントであるタイヤ方式については、自分がどんなタイヤを使うつもりなのかをよく考えて選ぶ必要があります。
ロードバイクに使用されるタイヤは大きく分けて以下の3つの方式があります。
1.チューブラータイヤ
2.クリンチャータイヤ
3.チューブレスタイヤ
チューブラータイヤはこの中で最も歴史のあるタイヤであり、20年くらい前までは、乗り心地、走行性能において右に出るものはありませんでした。
その後、大手タイヤメーカーであるミシュラン等の頑張りで、チューブとタイヤが別体構造のクリンチャータイヤの性能が飛躍的に向上、そのメンテナンスの手軽さから現在の主流となっております。
チューブレスタイヤはロードバイクのタイヤの形式では最も新しく、タイヤビードとリムがしっかり密着し気密性を確保することで、チューブ無しでも空気圧を保つことができる新方式のタイヤ(自動車のタイヤと同じ仕組み)です。
チューブがないことから、チューブとタイヤの内部摩擦がないため走行時の抵抗が少ない上に、リム打ちパンクの心配がないことから、空気抵抗の調整幅が広く低い空気圧でも走行できることから、乗り心地面のメリットが大きいタイヤとなっております。
ただリムとタイヤビードだけで気密を保つ構造のため、取り扱いが難しい面もあり、メンテナンスの面でのハードルが高めのタイヤ方式になります。
このように、それぞれ特徴のある3種のタイヤですが、ホイールを購入する場合は、自分が使うタイヤの種類に合わせてホイールを選ぶ必要があります。
それぞれの適用タイヤ形式によって、リム形状が異なるため、基本的には互換性はありませんが、2wayfitなどと謳っているチューブレスホイールだけは、チューブレスタイヤとクリンチャータイヤの両方が使用できます。
ホイールのラインナップに2wayfitとクリンチャー仕様の2種類がある場合、一般的には2wayfit仕様のほうが高めの価格設定になっているので、チューブレスを使用するつもりがないのであれば、クリンチャータイプを選択したほうが出費も少なくて済みます。
前述の通り、近年はクリンチャータイヤの性能向上がめざましく、取り扱いも容易であることから、当面の主流はクリンチャータイヤで間違いないと言われており、本記事内でもクリンチャー対応ホイールを中心に解説していきます。
ロードバイクホイールのおすすめ品を予算別に紹介
交換が簡単な上に走りと見た目を大きく変えてくれるホイール、実際に購入する場合、どういった製品を選べばいいのでしょうか?
基本的には他の自転車部品と同じく、出費に応じて得られる対価は大きくなります。
しかし同じ価格といえど、メーカーの技術レベルや得意不得意の違いから、メーカー間で性能差があるのも事実です。
重要なホイール選びで最高の満足度を得るためにも、あくまで管理人の主観ではありますが、誰にでもおススメできるホイールを順に紹介していきます。
予算5万円程度、ミドルグレードのおすすめアルミホイール
前項の点を踏まえまして、ここでは管理人の考えるおすすめホイールを、各人の懐事情に合せて、検討できるよう価格帯別に紹介していきます。
まず最初は完組ホイールでも人気の高い5万前後クラスのおすすめホイールを紹介します。
この予算ではカーボンリムはまだ候補には入らず、基本的にはアルミ製のリムとなります。
これらの価格帯でも、入門用ロードについている「鉄下駄ホイール」に比べれば、十分に効果を実感できるため、比較的売れ筋の人気ホイールが多いです。
リムのタイプは汎用性の高いクリンチャータイプを基準に、本記事投稿時点でのWiggle、サイクリングエクスプレス等の海外通販サイトでの販売価格とレーティングサマリーを併記します。
①シマノ RS81-C24
重量:1502g
参考価格:約50000円
RS81-C24のWiggle最新価格情報はこちら
Wiggleのレーティングサマリー 4.7/5.0
RS81-C24のサイクリングエクスプレス最新価格情報はこちら
サイクリングエクスプレスのレーティングサマリー -/5.0
②カンパ Zonda C17
重量:1596g
参考価格:約55000円
Zonda C17のWiggle最新価格情報はこちら
Wiggleのレーティングサマリー 4.5/5.0
Zonda C17のサイクリングエクスプレス最新価格情報はこちら
サイクリングエクスプレスのレーティングサマリー -/5.0
③フルクラム レーシング3
重量:1555g
参考価格:42000円
レーシング3のwiggle最新価格情報はこちら
Wiggleのレーティングサマリー 4.7/5.0
レーシング3のサイクリングエクスプレス最新価格情報はこちら
サイクリングエクスプレスのレーティングサマリー 4.5/5.0
ホイールの良し悪しの判断基準の中で、きちんと定量化されている指標として、重量が挙げられます。
私たちもカタログ上で間違いなくチェックする項目ですね。
しかし重量が重要な指標であることは間違いないのですが、重量だけで走行性能が決まるわけではありません。それ以外の要素も複雑に絡み合うのがホイール選びの難しいところ。
ここで紹介している定番ホイールは、重量面以外の面でも配慮がされた、いわゆるハズレの無いホイールです。
この価格帯は上級モデルに対して重量面では及びませんが、スポークの組み方等の基本的な技術は踏襲しておりますので、入門用ロードバイクに付属するホイールに比べて、十分に効果を体感できるはずです。
①の「シマノ RS81-C24」は日本が誇るシマノの完組ホイールであり、上級モデル譲りのカーボンアロイ軽量リムを活かした「登りで実力を発揮するホイール」です。リム機材はアルミですが、補強剤として一部カーボンを利用したハイブリッドリムが特徴です。
一部にカーボンを使用していると言っても、ブレーキ面はアルミですのでブレーキ性能や耐久性については心配無用、使い勝手は普通のアルミリムホイールと変わりません。
要所にカーボンを配した特殊な構造による軽量さもあいまって、性能面では申し分ありませんが、ちょっとデザイン面での華がないのが玉に瑕。
これはシマノの完組ホイール全般に言えることですが、あまり主張しないホイールをお望みの方にはぴったりかもしれません。
「少し剛性が低い」との声も聞きますが、よっぽどの脚力が無い限り心配する必要はないかと思います。少なくともヘタレな管理人の脚力では全く問題なしです。
ちなみのこちらの「RS81」シリーズですが、どうやらモデル番号としては廃番となって、アルテグラグレードのホイールとなり「WH-RS700」シリーズに統合されるようです。
新型アルテグラホイール「WH-RS700」、セカンドグレードの地位奪還か?
②の「カンパZonda」はシマノと双璧をなすカンパ製の完組ホイールです。
同じくカンパの別ブランドであるフルクラムからリリースされている③の「レーシング3」とは兄弟関係であり、基本的な性質はかなり近いものがあります。
もともとフルクラムは「コンポーネントがシマノ組なのに、ホイールがカンパでは抵抗がある」というシマノローディーに向けて展開されたブランドですので、現状の使っているコンポを基準に選ぶのもよいでしょう。
あえて両ホイールの違いを述べるのであれば、「フルクラムが硬くてレース向け、カンパが柔らかくロングライド向け」の味付けとも言われてますので、走りの嗜好も考慮して選んでもよいと思います。
リアホイールのスポーク組に特徴があり、カンパが「G3組」、フルクラムが「2to1組」という思想の組み方がされており、見た目は少し違いますが、どちらも左右の剛性差を均等にするための試みです。
特にスポークの束ね方が際立っているG3組は見た目にもインパクトがありますので、①のRS81-C24に比べて華があり、デザイン面ではシマノを大きくリードする、かっこいいホイールだと思います。
今回紹介する上記3種類のホイールは市場で非常に高い評価を得ているので、どれを買っても後悔する様なことはないと思います。
また飛びぬけて重量が軽い訳ではないですが、その分、作りが丈夫ですので普段履きなど多少ラフに扱っても平気という安心感もプラス材料です。
どれも甲乙つけ難い良いホイールですが、「外観と価格のバランスで考えるとカンパのZondaが若干リードしているかな・・・」というのが管理人の私見です。
カンパ組の人はもちろん、シマノ組でカンパホイールが気にならないのであれば、シマノ組の方にも十分おススメできるホイールです。
2016年モデルと比較するとZonda等はワイドリム化(C17)によって、若干の重量増となっておりますが、今後のクリンチャータイヤのトレンドは25Cに移行していくことは間違いなさそうなので、重量にこだわりのある方以外はワイドリム(C17)モデルを選んだほうがよいと思います。
予算10万円前後、最高グレードのアルミホイール
これくらいの価格帯になると、アルミリム製のホイールでは最上級レベルとなります。
高級モデルといっても、カーボンリムと比較してトラブルも少ないアルミリムですので、高性能アルミホイールを普段履きという贅沢な使い方も可能です。
この価格帯ではチューブラーも並行ラインナップされていることがありますが、チューブラーはランニングコスト、メンテナンス性があまり良くないため、管理人はこの価格帯でもクリンチャーを選択することがベストと考えます。
①シマノ WH-9100-C24
参考価格:約112000円
重量:1389g
WH-9100-C24のWiggle最新価格情報はこちら
Wiggleのレーティングサマリー -/5.0
WH-9100-C24のサイクリングエクスプレス最新価格情報はこちら
サイクリングエクスプレスのレーティングサマリー -/5.0
②カンパ シャマルウルトラ C17
重量:1495g
参考価格:約95000円
シャマル ウルトラC17のWiggle最新価格情報はこちら
Wiggleのレーティングサマリー 5.0/5.0
シャマル ウルトラC17のサイクリングエクスプレス最新価格情報はこちら
サイクリングエクスプレスのレーティングサマリー -/5.0
③フルクラム レーシングゼロ
参考価格:約100000円
重量:1518g
レーシングゼロのWiggle最新価格情報はこちら
Wiggleのレーティングサマリー -/5.0
レーシングゼロのサイクリングエクスプレス最新価格情報はこちら
サイクリングエクスプレスのレーティングサマリー 5.0/5.0
レーシングゼロのPBK最新価格情報はこちら
PBKのレーティングサマリー 5.0/5.0
①の「シマノWH-9100-C24」は5万円前後の価格帯で紹介した「RS81-C24」の上級グレードとなります。リムそのものは同じとの話ですが、リム以外の部品を含めて全体が軽量化された分、さらに登り性能に磨きが掛かっています。
レビューでも、「登りで一枚重いギヤを使うことが出来た」等のコメントが多く、期待通りのヒルクライム性能を発揮してくれそうです。
しかし、やはりシマノ製ホイールということもあり、見た目の地味さを悔やむコメントも多数あるのも事実です。
性能は折り紙つき、国産アルミホイールの最高峰のひとつとして、あまり主張の強いホイールを使いたくない人におススメのホイールです。
続いて②の「シャマルウルトラ」、③の「レーシングゼロ」ですが、こちらも5万円前後のホイールで紹介したZonda、レーシング3と同じく兄弟ホイール、G3組、2to1組の特徴も同じ傾向です。
比較的性質が似通っているシャマルウルトラ、レーシングゼロですが、Zondaとレーシング3の場合と同じく、ご自信が使用しているコンポと硬さの観点(レーシングゼロ>シャマルウルトラ)かれ選べばよいと思います。
2016年モデルと比較すると25Cに対応するためのワイドリム化によって、シャマルウルトラ、レーシングゼロLG共に重量が増加しております。
5万円前後のおすすめホイールと同じく、総合面で優れるとされる25Cタイヤを使用するつもりであれば、ワイドリムモデルを選んだほうが無難です。重量がどうしても気になるかたは2016年モデルを探してみるものいいかもしれません。
予算20万前後のおすすめホイール、カーボンホイールも選択肢に
この価格帯になるとアルミリムホイールではなく、カーボンリムの製品が選択肢に入ってきます。
カーボンリムは従来は構造面の問題からチューブラーが大勢を占めておりましたが、材料技術・加工技術の進歩もあり、カーボンクリンチャーリムもラインナップされるようになってきました。
チューブラーのみであればコスト、メンテナンスの面からカーボンリムを選択から外したいところですが、クリンチャーまでラインナップされると話は別です。
この価格帯では、クリンチャーリムをラインナップすることでカーボンホイールと身近にしたレーシングゼロカーボンと、同じくカンパのカーボンホイールであるボーラONE35をおススメしたい。
更にもう一点挙げるとするとカーボンリムではありませんが、シマノのWH-9100-C40。こちらはC24よりもリムハイトが高め、お値段もC24と比較すると高めですが、それでも流石はシマノ、前述の2製品に比べるとかなりお値打ちで購入可能です。
さらには独自のテクノロジーを投入し、アルミリムながらカーボンリムホイールなみの重量を達成したR-SYSも捨てがたいところ。
①フルクラム レーシングゼロカーボン
参考価格:約190000円
重量:1358g
レーシングゼロカーボンのwiggle最新価格情報はこちら
Wiggleのレーティングサマリー 4.9/5.0
レーシングゼロカーボンのサイクリングエクスプレス最新価格情報はこちら
サイクリングエクスプレスのレーティングサマリー - / –
②カンパ ボーラONE35
参考価格:約223000円
重量:1405g
ボーラONE35のWiggle最新価格情報はこちら
Wiggleのレーティングサマリー 5.0/5.0
ボーラONE35のサイクリングエクスプレス最新価格情報はこちら
サイクリングエクスプレスのレーティングサマリー - / –
③シマノ WH-R9100-C40
参考価格:約140000円
重量:1501g
WH-R9100-C40のWiggle最新価格情報はこちら
Wiggleのレーティングサマリー -/5
WH-R9100-C40のサイクリングエクスプレス最新価格情報はこちら
サイクリングエクスプレスのレーティングサマリー -/5
④Mavic R-SYS SLR
参考価格:約200000円
重量:1295g
R-SYS SLRのサイクリングエクスプレス最新価格情報はこちら
サイクリングエクスプレスのレーティングサマリー -/-
①②についてはリム高さ等の違いはあるので一概に比較はできませんが、カーボンクリンチャー同士の比較でいうと10万円前後クラスと同様にフルクラムのほうがお値打ちとなっております。
このクラスになると、カンパニョーロの価格戦略もあるのでしょうね。フルクラムはそもそもシマノユーザーを狙ったカンパブランドですので、相対的にシマノホイールを意識した価格設定になるのかもしれません。
これらはクリンチャーといえどカーボンリムですのでブレーキシュー選定や長時間のブレーキングに対してのケアは必要です。
③シマノのWH-9100-C40は全モデルWH-R9000-C35とWH-R9000-C50を統合したモデルであり、10万円前後のホイールで紹介したC24よりも高速巡航に振った仕様です。
全モデルのC35と比較して重量増は極わずかに留めていますので、従来モデルのように軽量さを活かしつつも、より高い巡航性能を発揮できるようになった嬉しいモデルです。
リムハイトが増えた分、シマノホイールの弱点である地味さが幾分か低減されています。
重量は①②と比べるとフルカーボンリムを採用していない材料的ビハインドから若干重めですが、それでも十分に軽量ホイールの部類です。見た目の地味さで二の足を踏んでいた方にはおススメです。
④はマビックが放つ異色のホイールであるR-SYS SLR、アルミリムでありながらカーボンクリンチャーホイールを凌駕する重量を実現しております。
見た目も特徴的で、いわゆる所有する喜びも味わえます。カーボンはブレーキング面で心配、だけど性能面で妥協はしたくないという方におススメです。
予算無尽蔵の方へのおすすめホイール
「予算なんてどうでもいい、とにかく最高のホイールが欲しいんです!!」という方には以下の2製品を推奨いたします。といっても管理人も見たこともない製品ですので、憧れと妄想を交えた話になりますのでご了承ください。
①LIGHTWEIGHT マイルシュタイン
参考価格:約570000円(マイルシュタインの最新価格情報はこちら)
重量:1180g
Wiggleのレーティングサマリー -/-
②GOKISO スーパークライマーホイール
参考価格:960000円(スーパークライマーホイールの最新価格情報はこちら)
重量:1970g
Wiggleのレーティングサマリー -/-
クリンチャーをこよなく愛する管理人でも、このマイルシュタインでクリンチャーを選択することは許されないようような気もしてきました。
ちなみにチューブラー仕様ですと価格も49万円と若干下がり、重量も1145gと更に軽量化されます。小市民の管理人ではマイルシュタインの普段履きが想像できないので、こんな迷いが出るのでしょうね。
「普段履きするよ、出先でパンクしたら困るやん」というセレブな方は是非ともクリンチャー仕様のマイルシュタインを選んで欲しいです。
一方、ここ数年で話題となった究極のハブを使用する②のGOKISOのスーパークライマーホイールは価格面ではマイルシュタインの約2倍弱、重量面では700g程度重くなっております。700gというと最新軽量フレーム相当、あるいはリヤホイール一本分です。
こちらはハブの回転性能にかなりの金が掛かっており、空転したタイヤがいつまでも回っている様を見れば、悦に浸れることは間違いなしです。
この2製品はそれぞれコンセプトが違うので一概に比較はできませんが、GOKISOのホイールは価格・重量共になかなかのインパクト。
「重量なんて関係ねぇ、おれはこの設計思想に惚れた!」という方におススメします。
実際に実績も出していますので、ハブが幾ら重くても、あくまでホイール中央部分の重量なんで、さほど影響はないのかもしれません。
管理人を含め、一般庶民には手の届かないホイール価格帯ですが、これらの購入で迷われるのであれば、いっそ経済力に物を言わせて、両方購入して乗り比べをするなども楽しいですね。
おすすめホイール、一点豪華主義・用途別目的別
「ホイールは軽さが命!」という方におすすめのホイール
ホイール重量は走りに直結する一要因であることが間違いにない事実です。剛性とか空気抵抗とかホイールスペックとして定量化しにくい項目には目をつぶり、最軽量のホイールこそが正義と考える方にはおすすめのホイールを紹介します。
それでは本記事執筆段階で管理にのしりうる最も軽量なホイールは以下です。
AX-ライトネス U25T、その驚きの軽さ!
その名は「AX-ライトネス U25T」、AXライトネスというと様々な軽量パーツをリリースするブランドという認識ですが、ホイールでもその期待は裏切りません。
その重量は驚愕の前後セットで750g!!!!!
税別価格:365000円
重量:750g +/-5%
ヘタすると一般に言われる軽量ホイールの後輪部分の重量、「なんですかこれは?」と言った印象です。当然軽さを追求しているため、リムハイトも低めのチューブラー仕様、体重制限も設けられてはおりますが、まさにため息のでるような軽さです。
このホイールを求めるようユーザーはカタログ重量との乖離を気にすると判断しているためか、重量表記も特徴的で「750g+/-5%」とマイナス側の公差のみ、重くても750gであること強調しております。
700c 超軽量カーボンホイールセット
ax25Tリム (単体重量195g)
チューブラー
F20/R24H
リム高25mm リム幅20.5mm
シマノ/カンパ重量(前後セット):750g +/-5%
Extraliteハブ
付属品:ブレーキパッド
体重制限:100kg
税別価格: 365,000円
AXライトネスはただ闇雲に軽さを狙っているわけではありません。もちろん軽量に拘ったモノづくり技術があってこそです。ですので、実走行上必要な剛性はきちんと確保できているのではないかと思います。
もちろん耐久性等は、汎用品と比較してデリケートであることは間違いありません。汎用ホイールと同じ扱いではだめだと思いますので、価格にどう折り合いをつけるかですね。
ロードバイクは見た目重視という方におすすめのホイール
ここまで価格別に間違いのないホイール選びの観点でおすすめホイールを紹介してきました。
そんな無難な選択ではなく、ロードバイクのビジュアルに訴えかけるホイール選びがあるのも事実です。
ホイールはロードバイクにおける占有面積が相対的に大きいことからクランクと並んで、ロードバイクの顔といえます。
ですので、ホイールの見た目でロードバイクの見た目も激変します。
「ロードバイクの見た目を激変させるホイールとはどんなホイールなのか?」というと、それはリム高の高いディープリムです。
究極であればホイールそのものがキャンパスになるディスクホイールがありますが、ロードバイクがTTバイクになってしまいそうなんで、ちょっと別にしておきましょう。
選定にあたっては管理人のポリシーであるクリンチャーが選べるものに限定しております。
カンパニョーロビュレット、リーズナブルにエアロ効果を堪能
Campagnolo Bullet 50 Clincher Carbon Road Wheelset
(カンパBullet50 Clincher Road Wheelsetの参考価格はこちら)
Wiggleのレーティングサマリー 4.8/5.0
スペック詳細
Wheel Size: 700c
Rim Type: clincher
Rim Height: 50mm
Rim Width: 20.5mm
Spoke count: 16 (front), 21 (rear)
Weight: 1775g
引用:Bullet (バレット) 50 カーボンクリンチャー製品紹介ページ
10万円弱で入手可能な比較的リーズナブルな価格で50mmのリムハイトによる圧倒的なビジュアルが楽しめます。しかもカンパですので、走行性能もぬかりはないでしょう。
重量面では前後セットで1775gとやや重めであることは間違いありませんが、このスポーク数と50mmのリムハイトがもたらす高速域での気持ちよさは、同価格体のホイールでは群を抜いていると思います。
Mavic コスミックカーボンプロ、比類なき外観とその性能
同じくリム高の高いモデルでおすすめしたいのは「Mavic Cosmic Pro Carbon Exalith」
昨年までは「コスミックカーボンSLE」と呼ばれていたモデルです。
上記のビュレットと比較するとお値段は張りますが、重量も1650gとリムハイトの割りには軽めのため、短い上りであれば十分に対応できるホイールだと思います。
なんといっても、その外観がすばらしい!
昔からコスミックは高速走行性のみならずルックスが人気でしたが、モデルチェンジを経るに従い、デザインも進化してきております。
特にカーボンリムを採用したコスミックプロカーボンはまさにその完成形といえるようなビジュアルです。
このホイールを装着すればロードバイクのかっこよさのレベルが一段も二段も上がることでしょう!
(Mavic Cosmic Pro Carbon Exalithの参考価格はこちら)
ブレーキ面がアルミのため、フルカーボンホイールに比べると重量面での不利はありますが、ブレーキ制動の面では安心感があります。
今年のモデルからブレーキ面がマビック自慢のエグザリッド加工が施されており、ブレーキ性能が更に向上、見た目も黒くなったことでホイール全体の一体感が生まれ高級感も出てきました。
抜群の見た目とブレーキ制動まで含めた総合性能でおススメのホイールです。
ホイール購入には激安海外通販利用がおすすめ
今回はロードバイクで簡単にカスタマイズできる上に走行性能だけでなく、見た目でも大きな変化をもたらすことができるホイールの選び方について書かせていただきました。
自分でも簡単にできる作業ですので、あとはご自分のお気に入りのホイールをどれだけお値打ちに入手できるかどうかだと思います。
自転車部品というと、普段から付き合いのあるリアル店舗での入手がオーソドックスな手段ですが、自分でカスタマイズ可能なパーツについては、その縛りはあまり気にする必要はないと思います。
激安に自転車部品を入手する手段として、ネット通販サイトの活用が便利です。ネット通販の中でも海外通販を利用すると国内通販よりも、かなりお値打ちなケースが多いのが事実なのです。
大人の事情から海外通販で購入できないブランドもありますが、ご検討の際には購入手段のひとつとして海外通販サイトを確認してみることをおススメします。
【サイクリングエクスプレス】アカウント作成から支払いまでの手順
また本サイトでは定期的に海外通販を中心とした激安情報を定期的に発信おりますので、ご確認いただければ有意義かと。
以上、長文でしたが最後までお読み頂きありがとうございました。